■災害時避難行動 大震災編
浜視協 防災担当の浮須です。
今日は防災の日です。
全国各地で防災訓練など、いろいろなイベントが行われました。
政府の地震調査会の作成した「全国地震動予測地図 2018年版」(2019年1月改訂)によると、横浜市でこの先30年に震度6弱以上の大きな地震が発生する確率は82%です。
これは県庁所在地では千葉の85%に次、全国第2位の高い数字となっています。
そこで今回は「災害時避難行動 大震災編」として、横浜市で大震災(原則市内いずれかで最大震度5強以上)が発生した時の一般的な避難行動をお伝えします。
(1)自宅にいる時
①大地震発生
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②身の安全確保
家具の側からはなれ、ヘルメットを着用したり、机の下に潜ったり、低い姿勢で頭を守るシェイクアウトをして、揺れの収まるのを待つ。
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③震度の確認と非常持ち出し品の用意
ラジオなどで震度や災害情報を確認、非常持ち出し品を用意し、ドアを開けて玄関先で支援者を待つ。
支援者が現れない場合は、大声や白杖を真上に掲げる「白杖SOSシグナル」で助けを求める。
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④いっとき避難場所
非常持ち出し品を持って、支援者の誘導で、自治会・町内会が定めた公園や広場などのいっとき避難場所へ避難。
安否確認をして、自宅が無事ならば自宅へ帰宅し生活する。
自宅が倒壊・消失などで住めない時は、支援者の誘導で地域防災拠点に避難。
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⑤地域防災拠点(市内約460箇所)
各地域で指定された小中学校などの地域防災拠点に避難。
自宅が倒壊などの要援護者には原則3つの教室が準備。
そこで避難生活に耐えられない要援護者は、区職員・保健師などの判断で、福祉避難所に避難。
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⑥福祉避難所(市内約500箇所)
各区で協定締結した地域ケアプラザ、高齢者施設、障害者施設など福祉避難所に避難。
福祉避難所は簡易ベットや、専門職員を配置。
※福祉避難所に直接避難は付加。
(2)外出先(路上)
①大地震発生
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②身の安全確保
屋根瓦やブロック塀、ビルの側からはなれ、姿勢を低くし頭を守るシェイクアウトをして、揺れの収まるのを待つ。
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③安全な場所に避難
ガイドヘルパーやボランティア、支援者の誘導で、最寄りの安全な建物や公園などに避難。
徒歩で帰れれば自宅へ帰宅、帰れなければ帰宅困難者一時滞在施設に避難し、交通機関の復旧を待つ。
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④帰宅困難者一時滞在施設
各区で指定した地区センター、スポーツセンター、公会堂などの帰宅困難者一時滞在施設に、支援者の誘導で避難。
交通機関の復旧後、自宅に帰宅。
自宅が倒壊・消失などで住めない場合は地域防災拠点に避難。
※以下は自宅にいる時の⑤地域防災拠点(市内約460箇所)と同じ避難行動。
(3)その他
津波については津波避難所や、5メートル以上の高台か、3階以上の頑丈な建物に避難する。
沿岸部にいる場合はご注意を。
以上が横浜市の大震災発生の時の一般的避難行動です。
これらをご理解され、いざと言う時に少しでもお役にたてていただけると幸いです。