浜視協ホームページ担当の 浮須です。
私は旅が好きです。
学生時代、観光研究会と言うクラブに所属し、日本全国46都道府県の主な観光地を、鉄道で廻りました。
その延長から旅行業取扱主任の国家資格を取得し、旅行代理店をやったりもしました。
視覚障害者になってからは、同行援護を利用して、関東近郊のローカル線を中心に、乗り鉄ととり鉄をしています。
とり鉄と言っても写真は無理なので、スマホで録音なのですが。
これがまた楽しいのです。
NHKラジオ深夜便の｢乗り物アラカルト｣をご存じならば、わかっていただけるかなと思います。
そんなこんなで、関東近郊のローカル線はほとんど制覇してしまいました。
そこで今年1月末に三重県の伊勢神宮迄足を延ばしてみました。
今回は｢お伊勢参り｣についてお話します。
この旅日記で、みなさんがアイポート浜視協を利用して、旅に出る参考になれば幸いです。
伊勢神宮は江戸時代、｢一生に一度はお伊勢参り｣といわれた所で、横浜から片道450キロ以上の距離があり、一般的には名古屋や鳥羽などに1泊しますが、同行援護を利用なので、12時間の日帰り弾丸ツアーです。
ヘルパーはアイポート浜視協の女性Mヘルパー。
年が同年代で会話に楽しみながらも、とてもタイとな日程を組みましたが、ほぼ予定通りにガイドしてくれました。
それではお伊勢参りのスタートです。
今年1月末の某日(平日)の朝早く横浜を出発しました。
◆スケジュール1｢横浜～名古屋｣
自宅8:35(徒歩)→港南台8:52(根岸線￥7530)→8:59大船9:07(3.4番線発 東海道線熱海行)→9:43小田原10:08(13番線発 東海道新幹線ひかり507号新大阪行 自由席特急券￥3340×2)→11:17名古屋
私の旅の基本は普通列車の自由席を利用しますが、今回は距離があり弾丸ツアーと言う事で、名古屋迄往復新幹線を利用しました。
新横浜からのぞみに乗車すると特急料金が高いので、行きは小田原からひかりに乗車しました。
小田原を停車するひかりはあまりありませんが、名古屋迄であればひかりを利用する事がおすすめです。
小田原の駅構内のニューデイズで昼食用のサンドイッチを買い、ひかりに乗りました。
小田原の新幹線ホームに駅弁の売店もありましたが、ホームドアは未設置でした。
◆スケジュール2｢名古屋～伊勢市｣
名古屋11:37(13番線発 関西本線快速三重7号 鳥羽行)→13:07伊勢市
名古屋から伊勢市迄はあえてJRを利用しました。
JRの普通列車で行くと回り道になり、乗り換えも必要です。
快適で速い近鉄の特急列車をとの旅行者が多い中、JRの快速列車 三重を選択しましたが、これが正解で楽しいローカル線の旅になりました。
快速 三重は新幹線ホームの隣からの発射で、乗り換えにはとても便利です。
ただ2両編成で前の1両の前半分が指定席になっているため、早めに並ばないと座れない可能性があります。
この日は早めに並んだため座れましたが、途中迄は立っている人が多数いました。
名古屋市内を出ると田園風景になりのどかな景色の中、ディーゼル(非電化)の列車はゆっくりと、時にはスピードをあげて進みます。
車内でMヘルパーと楽しい会話をしつつ、サンドイッチをシェアし、三重県の県庁所在地 津を越えて、伊勢市に到着しました。
◆スケジュール3｢伊勢神宮｣
伊勢市(徒歩10分)→伊勢神宮外宮13:46(徒歩6分)→外宮前13:54(2番乗り場発 三重交通バス 内宮前行￥430)→14:04内宮前(徒歩11分)→内宮15:07(徒歩11分)→内宮前15:20(三重交通バス 内宮前行￥430)→15:37宇治山田
伊勢神宮は三重県伊勢市にある皇室の宗廟で、正称は神宮。
皇大神宮（内宮）と豊受とようけ大神宮（外宮）との総称。
皇大神宮の祭神は天照大神(あまてらすおうみかみ)、御霊代みたましろは八咫鏡やたのかがみ。
豊受大神宮の祭神は豊受大神。
20年ごとに社殿を造りかえる式年遷宮の制を遺し、正殿の様式は唯一神明造と称えられます。
伊勢市駅から歩いて10分の場所に外宮があり、まず参拝しました。
参道は相当広く、歴史を感じる高く太い杉の大木に囲まれていて神秘的でした。
平日にも関わらず参拝客は多く賑わっていました。
さすが神宮です。
参拝が終わって、お清めの手洗いを忘れた事に気づき、後悔先に立たずでした(笑)
外宮から内宮迄はバスで移動。
こちらも広い参道に杉並木。
さらに参拝客は多く、外人旅行客も目立ちました。
NHKテレビの取材も行われていました。
今度はお清めの手洗いをして正殿で参拝。
神楽殿で高価なお守りを買って、伊勢うどんやおでんなどの美味しいにおいのする横町をスルーし、バスに乗り込みました。
これが弾丸ツアーのつらい所です。
◆スケジュール4｢宇治山田～名古屋｣
宇治山田15:49(4番線発 近鉄山田線急行 大阪上本町行￥1450)→16:05松坂16:19(7番線発 近鉄山田線急行 名古屋行)→17:49名古屋
帰りの名古屋迄は近鉄の急行列車を使いました。
その時間、直通列車がなかったので松坂で乗り換えになりましたが、あの松坂牛で有名な松坂に少しでも寄れて良かったです。
松坂牛は買えませんでしたが、代わりに午後の紅茶を駅のコンビニで、セール価格で購入しました。
松坂からの近鉄は急行なのに特急用車両だったので、特急料金なしにとてもゆったり快適に名古屋迄過ごせました。
ちなみに近鉄の特急列車は全車指定席で、自由席はありません。
◆スケジュール5｢名古屋～横浜｣
名古屋18:22(14番線発 東海道新幹線のぞみ136号 東京行 指定席特急券￥4600×2 ￥5620)→19:44新横浜19:49(横浜線 東神奈川行)→19:58東神奈川20:00(根岸線 大船行)→20:25港南台
名古屋からの帰りは、新横浜迄のぞみの自由席を使う予定でした。
ただのぞみの自由席は16両中わずか3両で、夕方で混雑が予想され、座れない可能性が高かったので、窓口で指定席の空席状況を確認しました。
ラッキーな事に予定より1本後の のぞみに空席があり、予定より1000円特急料金がかかりましたが、座って快適に帰り事ができました。
◆終わりに
いかがでしたか？
楽しんでいただけましたか？
このお伊勢参り弾丸ツアー。
以前計画をした事がありましたが断念しました。
理由は交通費だけで3万円以上かかる事で、特にヘルパーと二人分必要な新幹線の特急料金がネックになりました。
それを今回あえて実行したのは、自身の健康上の問題がありました。
昨年末にレントゲン検査で予期せぬ事態となりました。
この旅の翌日が再検査で、このお伊勢参りの本当の目的は、｢神頼み｣でした。
お陰様で再検査の結果は良好でした。
無宗教で神様の存在など、あまり考えた事はありませんでしたが、神様はやはり私たちの事を見守っていると考えさせる、お伊勢参りでした。
